ロシア横断の旅 ~ウラジオストク(1)~

 

2018.2.28

出国前にピンチ!

  初めての成田空港でウキウキだけど、広すぎ!田舎者はいきなりピンチ!そういえば1人で空港利用するのは初めて。でも大丈夫、心配性なので空港内マップのPDFを事前にダウンロードしてシュミレーション済みである。

 エアロフロートのセルフチェックの機械にクレジットカードを入れて......あれ?お前の予約は存在しないって?おかしいな、まあいいか、カウンターでやればいいし。機械のキャンセルボタンを押す。しかしクレジットカードが返ってこない。しかし魔物はこれごときでは焦らない。ここは日本だからスタッフのお姉さんを呼んで解決だ。

 気を取り直してカウンターでチェックイン、すました顔でパスポートを見せる。ここまでで既に空港についてからだいぶ時間が経っている。大丈夫かな......と心配しながら待ってたら再び、お前の予約は存在しないと宣告を受ける。絶望。「そんなはずはない!」と予約確認書のコピーを見せる。「ああこれ、オーロラ航空ですね。」

 

 私は紛れもなくエアロフロートの公式サイトで予約したのだ。どうやら運営と運航が違うとかどうとか説明されたが、難しくて偏差値が3の私にはよくわからない。とにかく急がないと!馬鹿だからフライトの1時間ちょっと前に空港に到着するバスで来ていて、この時点で残り10分前になっていました。荷物が規定より重かったけど見過ごしてもらい、持ってきた円をドルに換金してダッシュ!かなりギリギリだけど間に合った!

 

 

かわいい飛行機

 ウラジオストクまで乗るのはこのプロペラ機!小さっ!

 昔に沖縄に行くときに乗ったやつでさえもっと大きかった気がする。

 

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▲機体は人の高さほど

 

 機内に入ると、乗客もCAもみんなロシア人(?)。知らない言語が飛び交っています。旅はもう始まっているのだと感じさせられます。

 

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▲読めない

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▲今乗ってるやつだ!

 

 

 3時間ほどで到着。実家に帰るのと同じくらいの時間。

 飛行機から降りてすぐに肌寒さを感じる。北に来たんだなあ。

 

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ウラジオストク空港

 

 

 

空港にて

 空港で入国して荷物を受け取ったらまず携帯会社を探しました。スマホ使えるようにしないとこの旅は詰む。下調べ済みのBeelineを発見。先客のおじさんがいたので後ろで待っていると、おじさんは日本人だったらしく私に気づいて話しかけてきた。シベリア鉄道を走破しますと言ったらえらく感心してくれたが、チケットを予約してないのは悪手だと言われた。なんか不安になってきた。

 

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▲「旅行ですか」と聞いたら「出張だよ、旅行なんてしてみたいよ」と返された

 

 このおじさんがクレカで決済しようとして断られていたので換金所へGO。入国したらまずルーブルを手に入れるのだと学んだ。日本でもロシアでも、円⇔ルーブルの換金はできない(銀行に行けばできるかもしれないけど)ので日本で一度ドルにして、ロシアでそのドルをルーブルに換金します。これ重要。

 「モスクワでも使えるやつありますか」と聞いたら通信量10GBのSIMカード指されたからそれを購入。ロシア全土を移動するので全国で使えないと困るからね。価格は600р、レートは1p=2円ほどだったので1200円くらい。安い。

 

 

 空港からウラジオストク中心街まではバスの予定だったけどタクシーの運ちゃんがあまりにもしつこいから乗ってしまった。押しに弱い。

 

 ウラジオストクで2泊するのはこちらのウラド・マリン・イン。この旅行の下調べにおいて宿選びにはかなり時間をかけ、立地・清潔・信用・価格の全てを考慮して最も優れたものを選び抜いております。最も重要なのは従業員が英語を使えること。

 このホステルは悪くなかったけど、正面にかなり急な坂があるのは失念していた。体力がカスだから外出するたびに苦労した。出国の時点でスーツケースは20kgを超えていたので、この坂を登り、さらに玄関のある2階までたどり着く頃にはすでにこの旅の厳しさをひしひしと感じていた。

 

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▲外観はとてもかわいい

 

 

 なんかもう初日からてんやわんやで寝たかったけど、来る前に自分が作ったドSスケジュールがあるのでチェックインしてすぐお出かけします。まだ午後3時、私の体力では1日は長すぎる。実はウラジオストクの時間は日本より1時間早い。日本より西にあるくせに日本より早く1日を迎えるのです、なんて生意気なんだ。今日は25時間というわけです。

 

 

ウラジオストク

 本日の残りのミッションは2日後に乗るシベリア鉄道のチケットを入手すること。ホステルから歩いて10分くらい。

 

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▲右の白い建物がシベリア鉄道の駅。左のは空港行きの駅。

 

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▲イイ感じ

 

 下調べは入念にしていたつもりだけどチケット売り場の場所は調べてもよくわからなかった。よくわかんないものは聞いてしまえばいい。適当に駅員っぽいおばさんに聞いてみる。「グジェカーッサ(チケット売り場はどこですか)」この旅においてこの台詞はかなり使った。詳しくはひとり歩きの会話帳ロシア語116ページを参照。ちなみにこの会話帳めっちゃよかったです。おばさんはすごく怒った様子で、階段まで案内してくれました。降りろってことらしい。サンキュー!

 階段を下りてみたけどそこにはトイレしか見当たりません、困りました。近くにいた男性が「チケット売り場ならトイレに行くといい(ロシア語脳内補完)」と教えてくれました。ほんまかいなと思ってトイレに行くと奥で通り抜けれるようになっていて、チケット売り場にたどり着けました。初見殺しマップ。

 英語が通じないという情報だけはしつこく目にしていたので、欲しいチケットの日時と乗降地と車両の種類をロシア語で書いたメモを日本で書いてきました。やはりロシア語で話しかけてくるのでよくわからんけど「ダー(はい)」を連呼してたら買えました。

 ウラジオストクイルクーツク着のロシア号2等車。ネットで見たときより3000pは安い5384.6p(約1万円)でした。直前割引とかあるのかな?

 

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▲提示した条件と違っていることはこの時はまだ知る由もなかった

 

 

 迷宮ダンジョンから脱出した後は街を散策。位置的にはほぼアジアですがそこはヨーロッパの情緒です。初めてのヨーロッパ。うきうきして裏路地の本屋さん、ネヴェリスコイに寄ってみました。おしゃれ本屋さんでしたが当然ロシア語なので店のおじさんと少しお話して帰宅。ウラジオストクのお店はウラジオ.comというサイトで詳しく調べられるので便利です。

ロシア|ウラジオストク情報サイト ウラジオ.com

 

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▲相当わかりづらい場所にある

 

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はえー( ゚д゚)

 

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▲アドミラーラ・フォーキナー通り

 

 

 

最初のご飯

 そういえばお昼ごはん食べるの忘れてた。ロシア最初のご飯はアドミラーラ・フォーキナー通りにある海鮮レストランでディナー♪

 案内されて席に着くとメニューを渡されましたが朝鮮語でした。意識してみれば街の観光客に韓国人が多いことに気づきます。すぐお隣だからね。メニューは英語のものに交換してもらいました。

 カニのボイルとボルシチとオレンジティーを注文!カニがめちゃうまだった。

 

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▲ロシア語よりも読めない

 

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不凍港カニはうめえな(皮肉)

 

 ボルシチは付け合わせと一緒に出され、丁寧に食べ方を教えてくれました。白いクリームみたいなのを入れて食べるらしい。なるほどこれはおいしい。黒いケーキみたいなのは白いペラペラしたやつを重ねて食べる、ふむふむ。チョコレートケーキみたいだな......苦っ!なんだこれは!後から地球の歩き方を見て黒パンだと知る。

 

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▲これが噂のボルシチ

 

 オレンジティーはポットで出てきました。日本ではオレンジジュースとメロンソーダしか飲まないので予期してなかった。思ったよりオレンジ感強めで激甘。熱いことでさらに激甘。おいしいけどこんなに飲めないので1杯だけ頂きました。

 

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 ▲火にくべられていてオシャレ

 

 満足の初日ごはん、1200pくらいでした。観光地のちょっといいお店だったのでこんなもんでしょうか。この後はホステルに戻り、寝ました。ではまた。